KD60形
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 2001年登場。経年の進んだKD55形初期車の置き換えを目的に、日本車輌で製造された機関車である。KD55形と同じくセンターキャブタイプの車体を有し、塗装も水色基調に白帯と同一ではあるが、既存車に比べて角張の目立つ車体となっている。本形式は、それまでのDD13形タイプの機関車とは異なり、汎用的なディーゼルエンジン(三菱重工製、出力560PS×2基)を搭載している点が特徴である。汎用エンジン故、部品確保が容易となり、メンテナンス性が向上している。また既存のエンジンよりも小型化されたことから、エンジンが格納されるボンネットの高さもKD55形と比べて低くなっており、運転台からの視界確保にも寄与した。自重は60tで、これが形式名の由来となっている。本形式で採用されたエンジンは良好な成績を収め、これにより鹿島臨海鉄道や神奈川臨海鉄道、名古屋臨海鉄道等、他の臨海鉄道でも本形式と同じエンジンを搭載した同型の機関車が導入される契機となった。KD60形は2008年までに4両が製造されており、一部のKD55形を置き換えて主力機に躍り出た。現在の京葉臨海鉄道では最も両数の多い車両であり、全線で主力機として活躍している。なお、本形式の増備はこの4両までとなり、更なるKD55形の置き換えに際してはDD200形の増備で賄うこととなった。

 2014,02,23 蘇 我〜千葉貨物


■Variation
 2001年、試作機として導入されたKD601号機。以降に製造される車両とは細部が異なっている。

 2014,08,24 蘇 我

2025/11/24