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1962年に設立された京葉臨海鉄道が最初に導入した機関車がKD55形で、1963年の路線開業に併せ、当初はDD13形と同型の自社発注車両2両が以降に配置された。形式の55は55t級の機関車であることに由来している。DD13形のうち後期に製造された車両をベースとしており、センターキャブタイプの形状や、オレンジと灰色を基調とした塗装（一部例外あり）もDD13形のそれを踏襲していた。開業当初こそ2両配置であったが、輸送力の増強や路線延長に際し断続的に増備が進み、1975年までに10両が製造された。長らく京葉臨海鉄道ではこの10両で推移していたが、1985年から1987年にかけて国鉄を廃車となったDD13形5両の譲渡を受け、続き番号に改番されKD55-11〜15として導入されている。時代が平成に入ると、1991年には自社発注の10号機が機関換装を受け、車両番号がKD55-101に改番された。1992年には久方ぶりの自社発注新造車としてKD55-102号機が製造されたが、前照灯の角型への変更、水色基調に白帯を巻いた新塗装の採用等それまでの車両と異なる姿となった。塗装は後に他車にも波及している。なお、機関更新はKD55-13、15号機にも波及し、それぞれKD55-103、105号機に改番されている。更に1995年には入換時の無線操縦の準備工事が施され、乗務員室に冷房装置が搭載された201号機が製造され、これによりKD55形は延べ17両の陣容となった（KD55形自体は1985年から除籍車両が発生しているため、全車が一堂に会したことはない）。一部は1990年代〜2000年までに廃車されたものの、多くが21世紀に至るまで長らく主力車両として用いられたが、初期に製造された車両の製造から40年近くが経過し老朽化が進んだことから、2001年以降はKD60形の投入で初期車を中心に置き換えが進むこととなった。その後KD55-105号機の仙台臨海鉄道への譲渡（2012年）、DD200形の導入等もあり年を追うごとに車両数は漸減しており、2025年の時点ではKD55-103号機と201号機の2両のみ車籍を維持している状態となっている。現在、JR線と接続する蘇我〜千葉貨物間では定期運用を有さず、専ら千葉貨物駅以南の運用に従事している。因みにDD13形の数少ない生き残りとなっているKD55-103号機は2025年に全検を受けており、その際国鉄色に塗装変更されている。 2014,02,23 蘇 我 |