DD200形
トップページ鉄道写真図鑑京葉臨海鉄道>DD200形
 京葉臨海鉄道におけるDD200形はJR貨物が開発したDD200形をベースにした自社発注機で、2021年に導入されたものである。京葉臨海鉄道の機関車としては初めての電気式ディーゼル機関車である他、セミセンターキャブ構造の機関車も同社では初採用となった。他社の同型機との識別のため、800番台に区分されているが、塗装はJR貨物のDD200形と同一である。水色基調の機関車を擁する京葉臨海鉄道では異例の塗装と言えるが、この色に因んだ「RED MARINE」という愛称がつけられ、側面にもロゴマークが貼り付けられている。愛称の導入は他社の同型機には見られないもので、本機の特徴である。車両の機構、性能はJR貨物のDD200形と同じであり、エンジンで発電し、発電した電力で電動機を動かすディーゼル・エレクトリック方式と称される機構を有す。制御方式はSiC-VVVFインバーター制御方式で、高効率化が図られている。本機構の採用により、既存の機関車に比べて燃費や窒素酸化物の低減を実現した。京葉臨海鉄道線内では機会はないが、最高時速110q/hでの走行が可能である。なお、本車は寒冷地での使用を考慮していないため、運転台部分窓上のつらら切りが設けられておらず、その点はJRのDD200形と異なる。京葉臨海鉄道のDD200形は2021年6月に川崎重工から甲種輸送されており、試運転等の後同年8月から運用入りした。KD60形と同じく全線で運用されており、主力機の一つとして活躍が続いている。

 2023,08,18 蘇 我


2025/11/24