いすみ200'形
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 いすみ200'形は1988年のいすみ鉄道開業時に導入されたいすみ鉄道の初代車両である。元々製造当初はいすみ100形という形式であり、内装はセミクロスシートとなっていた。後に車内をロングシート化したことによっていすみ200形と形式が変わり、更に床材の更新を機に現在の形式名へと改められている。同車は富士重工業製の所謂「LE-CarU」と呼ばれるレールバス車体であり、同時期に他の第3セクターに導入された車両と類似しているが、塗装に関しては沿線の緑と菜の花をイメージし、黄色をベースに濃淡グリーンのラインが入ったものとなっている。冷房装置は完備されているが、比較的短距離の走行を考慮してかトイレの設置はない。開業までに全7両が製造され、長年にわたって同線の主力車両として活躍した。しかし軽量車体のLE-Car故に老朽化も進行しており、そのため2010年より老朽廃車が始まっている。同時期に製造されたLE-Carが次々と廃車となる中で今もなお現役で使用されており貴重な存在ではあるが、老朽化から現在は後継車両に置き換えられて廃車が進み、2015年の時点ではいすみ206号車のみが運用に入っていたが、検査期限と共に運用を離れ、2018年8月末を以て除籍されたことで形式消滅した。尚、いすみ204号車は同線沿線の「いすみポッポの丘」に静態保存された他、他に廃車されたうちの3両がミャンマーに譲渡されている。

 2013,08,03 上総東


2020/02/24