キハ20形
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 2015年登場。いすみ200'形の置き換えを目的に新潟トランシスで製造された車両の一つである。いすみ鉄道ではこれまでいすみ200'形の置き換え用にセミクロスシート、トイレ付きのいすみ300形と旧国鉄キハ20形に類似した前面を持ちながらロングシート・トイレなしのいすみ350形の2種類が製造されてきたが、本形式は両者の特徴を折衷した車両となっている。すなわち、旧国鉄キハ20形に類似した前面でかつ内装をセミクロスシート・トイレ付きとなっており、窓配置はいすみ350形に合わせられている。また、同車最大の特徴は塗装であり、キハ52形からは塗り替えで見られなくなったバーミリオンとクリームのツートンカラーを纏っている。この塗装を纏うことで、キハ52形の運用に就けない日でも国鉄色の気動車への乗車チャンスが生まれている。車両性能についてはいすみ300形等と同様で、エンジンは出力330PSのものを1基搭載。電気指令式ブレーキを採用しているため、いすみ200'形やキハ52形等とは併結ができない。車両形式は「両運転台の1エンジン車であるキハ」であることからキハ20とされ、車両番号は内装の特徴からいすみ300形の続番とされたが、「キハ20 303」という車号はかつて国鉄に存在していたこともあり、その車号に1000を足した「キハ20 1303」というものになった。国鉄調の車両番号がつけられているため、車号表記や車内の車号プレートも全て国鉄調となっている。同車は2015年6月に搬入されたが、既存車両とは形式が異なることもあり営業運転の開始は同年9月にとなっている。現在は「平日にも乗車できるキハ」として、他の車両と共に活躍している。

 2016,01,01 大 原
2016/09/18