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1986年登場。元は1950年に製造された伊予鉄道の100形であり、800系導入に際し置き換えられた内の1両が譲渡されている。譲渡に際しては、台車・連結器の交換がなされた他、増設運転台(同車は当初両運転台で落成したものの一旦片運転台化され、後に再度両運転台化された経緯を持つ)側につけられていた貫通扉が固定化されている。また、後にヘッドライトがシールドビーム化されている。抵抗制御、釣り掛け駆動方式である点は変わらないが、銚子電鉄では最後に導入された釣り掛け駆動車両となった。全長16mと今までの車両よりも大型だった事や初の戦後製の車両であった事から主力車両となり、1000形入線後もワンマン運転対応となって引き続き主力車としての活躍が続いた。しかし製造から50余年を迎えたことによる老朽化は深刻であり、2010年になって同じく伊予鉄道から移籍した2000形(元800系)に淘汰され、9月に700形と共に営業運転から離脱した。奇しくも四半世紀の時を超え、違う地で再び同じ車両に置き換えられることになった稀有な車両であると言えよう。引退後は外川駅構内で静態保存されている。
2010,01,01 笠上黒生 |