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1951年登場。戦後の輸送力増強によって導入された車両で、元をたどれば1930年に製造された鶴見臨港鉄道の車両であり、一旦国鉄に買収された後、1500V昇圧を前に銚子電鉄に移籍したものである。譲渡に際しては、出力の半減や制御装置の直接制御化など、機器類を中心に大幅な改造が施された。また、集電装置は元々パンタグラフであったものがポールへと変更され、従来車にあわせた格好となっている(後に、ビューゲルそして再度菱形パンタグラフへと換装されている)。全長15mと他車に比べて輸送量が大きかった事からすぐに主力車両となり、戦後の銚子電鉄を代表する車両となった。後継の車両が登場すると活躍の幅は狭まったが、鶴見臨港鉄道発注車の生き残りとして貴重な存在であった。末期は運用を外れて架線点検車両となっていたが、2008年に廃車された。その後2009年に惜しまれながら解体されてしまい、これを以て鶴見臨港鉄道時代を知る車両は消滅した。
2005,04,08 仲ノ町車庫★ |