1000形
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 1988年の開業時に用意された車両である。千葉都市モノレールは湘南モノレール同様サフェージュ式懸垂型が採用されており、1000形は湘南モノレール400形を元にして製造されている。車体はアルミ合金製であり、コーポレートカラーである濃淡ブルーの帯を巻く。当時湘南モノレールに導入されていた車両は片開き扉が採用されていたが、通勤輸送を考慮してこちらは両開き扉が採用された。通勤輸送と言う観点から車内はロングシートとなっており、車両間を繋ぐ貫通扉は設けられているが非常時以外は通行できないようになっている。尚、1000形の制御方式は旧来からの抵抗制御方式が採用されている。1000形は路線延伸に伴い車両数が増加しているが、時期により差異が生じている。千葉延伸時に製造された2次車では行き先表示器は方向幕のままであるが車内には初めて車椅子スペースを設置、また千葉みなと延伸を見据えて1993年に製造された3次車からは行き先表示器がLEDとなった他、2本連結した4両編成での運転にも対応している。尚、現在在籍している車両は全てモケットの交換や優先席付近の吊り革の交換がなされており印象が登場時に比べて変わっている。1999年までに2連20本が製造され、開業から四半世紀近くに渡り主力車両として活躍しているが、既に初期車両から廃車が始まっており、2012年からは後継の0形が営業運転を開始するため、本系列は徐々にその勢力を縮小していくものと思われる。1次車は2015年8月、2次車は2020年9月に営業運転を終了しており、現時点では行き先表示器がLEDとなった3次車以降のみ残存する。なお、廃車された車両の一部は1001号車が萩台車両基地で静態保存されているのを筆頭に各地で保存されている。

 2012,01,05 千葉みなと


■Variation
 1・2次車は行き先表示が方向幕となっている。また、側面に行き先表示器が設けられていないのも外観上の違いとなっている。1・2次車は2020年9月までに全車両現役を退いた。

 2011,07,10 千城台
 開業20周年を記念し2008年にマスコットキャラクター「モノちゃん」のラッピングが施された第9編成は「モノちゃん号」と呼ばれており、日々の運行ダイヤが公表されていた。

 2012,10,20 市役所前
 新型車両0形の塗装をそのまま反転させたようなラッピングが施された第10編成。千葉都市モノレールの持つ懸垂式モノレールのギネス記録等のPRも兼ねており、「モノちゃん号」をさかさまにした「ノモちゃん号」という愛称がつけられた。2016年1月よりこの姿で走行しており、0形と同じく運行ダイヤが公表されていた。2017年11月より別ラッピングが施されたため、この特徴的なラッピングは1年10か月程度で見納めとなった。

 2016,02,28 千葉みなと

2021/01/29