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秋田臨海鉄道におけるDE10形は、JRグループ及び十勝鉄道からDE10形及びDE15形の譲渡を受けたもので、2012年から2016年にかけて3両が導入されている。3両とも経歴が異なっており、まず1250号機は元々DE15形として製造され、国鉄からJR東日本に継承され青森を中心に配置されていたが、2010年に十勝鉄道(帯広貨物駅に接続する帯広市産業開発公社専用線と日本甜菜製糖専用線の運航を受託していた)が譲受した。2012年の同線廃止に伴い秋田臨海鉄道に再譲渡されて、同時にDE10形へと改番されている。1251号機も元々DE15形だが、1250号機と異なり国鉄からJR北海道に継承され終始釧路にしょぞきしていたもので、十勝鉄道への譲渡を経ず直接2016年に秋田臨海鉄道に譲渡され、併せてDE10形に改番されている。1543号機は当初からDE10形(かつ同番号)で、国鉄からJR東日本に継承され宇都宮を中心に配置されていたものを、2004年に十勝鉄道が譲受している。2012年の同線廃止に伴い秋田臨海鉄道に再譲渡されている。DE15形からの譲受車は、秋田臨海鉄道への譲渡に際しラッセルヘッド及びラッセルヘッドへの連結器は撤去されている。DD56形に代わり貨物輸送の主力機となったが、秋田臨海鉄道の貨物輸送自体も2021年を以て終了しており、同社での運用は比較的短いものとなった。路線廃止後、1250号機が仙台臨海鉄道、1251号機が西濃鉄道にそれぞれ再度譲渡されて再起したが、残る1543号機は廃止後も秋田臨海鉄道に残り、2023年に廃車解体された。
2019,01,14 秋田港 |