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奥羽本線貨物支線の秋田港駅を基点として、その南北に向けて2つの貨物線を有した秋田臨海鉄道は1971年に開業した。開業に合わせて製造された機関車がDD56形で、1970年、1971年に各1両が日本車輌にて製造された。形式の56は自重の56tに由来する。国鉄DD13形の同型機であり、その形態はDD13形とほぼ同一のセンターキャブ型、台車配置B-Bのディーゼル機関車であり、性能もほぼ同一である。塗装はオレンジ一色、青系塗装等数度塗り替えられつつ、独自の塗装を長らく纏っていたが、1号機のみ2011年以降国鉄色に改められている。なお、晩年2号機は青地を基調に波型模様が配された外装となっていた。長らくの間秋田臨海鉄道における貨物輸送に従事し、2012年以降DE10形が導入されて以降も在籍したが、1号機が2020年に除籍され、2号機が2021年の廃線まで車籍を維持した。いずれも廃止までその姿を留めたものの、2023年までに解体されている。
2019,01,14 秋田港 |