GB-2110型
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 ゆとりーとラインでは開業時より使用していた車両が置き換え時期を迎えており、またリフト搭載車と非搭載車が混在していたことで、運用に制約が生じていた。そこで、2013年以降リフトを搭載した新車を導入してリフト搭載車に統一することとなり、このGB-2110型が登場した。日野自動車製ブルーリボンシティのハイブリッド仕様である路線バス車両LJG-HU8JLGPがベースとなっており、車両製造も他の日野製バスと同じくジェイ・バス小松事業所だが、日本においてガイドウェイバスは鉄道の扱いを受けているため、こちらは鉄道車両としての形式・車番もあわせもっている。因みに、鉄道車両としての形式であるGBはガイドウェイバスのことを表す。ガイドウェイバスの車両はバス専用道を走行する際は案内輪を側壁に沿わせることにより、ハンドル操作なく走行できるようになっているが、これを格納することで一般道も走行できる。案内輪の格納という特性上、車体を本来のステップレスとすることができず、同時期に製造されている路線バス車両としては珍しくツーステップ仕様となっている。前述のとおり中扉には昇降リフトが設けられ、車内には車椅子対応座席も備えられているためバリアフリーには対応している。この他前扉がグライドスライド式になり、中扉にはカメラが取り付けられ、運転台に取り付けられた監視モニタで乗車の様子を確認できるようになったが、これは同型式からの導入となった。またハイブリッドシステムを採用していることから既存車に比べると自重が増しており、軽減も兼ねてホイールはアルミ製のものが採用されているが、日野自動車の車両でありながらこのホイールは三菱製となっている。尚、既存車の変速機は全てATだったが、こちらはMT(フィンガーシフト式)となっている。同型式は2013年から翌年にかけて一挙に25両が導入され、2014年3月にはリフトの有無を問わず在来車は全て淘汰された。現在は同型式の独擅場となっており、ガイドウェイバスの区間のみならず一般道を通り中志段味・高蔵寺へも乗り入れている。

 2014,08,14 高蔵寺


■Variation
 案内輪を出した状態の車両。この他、前タイヤには「中子」と呼ばれる鋼製輪が組み込まれており、専用道走行中に万一パンクしても走行を維持することが可能となっている他、救援時には連結棒を用いた連結運転も可能となっており、運転には万全の体制がとられている。

 2014,08,14 大曽根