100形
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 2002年に量産先行車が、2004年〜2005年に量産車が登場した。それまで開発が進められていたHSSTを初めて実用化した車両であり、日本初の営業用磁気浮上式車両である。HSSTの中でもHSST-100L型と呼ばれる中規模輸送用の試験車を元にした車両であり、最高時速は100km/hとそこまでの高速運転はできないが急勾配の走行が可能。勾配の多い東部丘陵線に対応した形になっている。車体デザインは前面が総ガラス張りとなるなど近未来的なものとなっており、従来の試作車両とは一線を画す。機能面ではVVVFインバーター制御方式、ATOによる無人運転といったシステムは他の新交通システムと変わりないが、前述の通り浮上して走行する車両であり、それらに比べ騒音・振動が低減されている。また走行機器にモジュールを採用する事で急曲線を走行する事も可能となっている。車内はボックスシート主体のセミクロスシートであり、無人運転時には運転席部分に座ることもできる。量産先行車は落成後、大江にある実験線で試験運転が行われており、量産車落成に際しそれに準ずる工事が行われている。2005年3月の路線開業後は万博輸送のメインアクセスとして使用され、終了後は長久手地区における地域輸送に従事する形になっている。尚、万博輸送中は3連9本が在籍したが、万博輸送終了後は1本が運用から外れており、現在では8本が在籍している。ただし外れた1本も、万博終了後の輸送力が向上していることから近いうちに復帰させる計画となっている。

 2009,03,20 八 草


■Variation
 こちらは広告塗装。開業当初より広告を纏う編成は多い。

 2009,03,20 八 草
 こちらも同じく広告塗装。

 2009,03,20 八 草
 愛知万博輸送用に増備された第9編成。この編成のみ日本財団の所有となっており、財団のマークが付けられていた他特別塗装となっていた。同年内に運用をはずれ、伊藤忠商事を経て三菱重工業に譲渡され、同社三原製作所でHSST実験線の車両に転用されたものの、2019年になり再び愛知高速交通に戻っている。

 2005,03,21 万博会場★

2020/04/04