8000系
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 2014年登場。老朽化の進んだ2000系の置き換えを目的とした特急型車両である。元は1990年に製造され、小田急電鉄で特急「あさぎり」を中心に使用されていた20000形であり、2012年3月のダイヤ改正で運行を終了した後、1編成が富士急行に譲渡されている。元々20000形は2階建て車両2両を含む7両で1編成を組んでいたが、このうち平屋3両が改造種車となり、その他の車両は日本車輌にて解体されている。外装は白を基調としているが、2000形でもおなじみとなった富士山を模したキャラクターが至る所に描かれているユニークな姿となっている。前面の愛称表示器は小田急時代と変わらないLEDのもので、引き続き愛称や種別の表示を行う。集電装置は雪害対策もありシングルアームパンタグラフに換装されており、富士急行線の路線特性に合わせ、抵抗器容量の増加や耐雪ブレーキの新設もなされた。制御方式は旧来通りの抵抗制御方式だが、編成短縮に伴う機器移設等床下機器は改変が加えられている。置き換え元の2000形がJR時代よりグリーン車と同等の車号を有していたこともあり、8000系の車号は富士山方からクモロ8001、サハ8101、クモロ8051とつけられている。このうちクモロ8101が指定席、その他の2両が自由席となっている。元々小田急20000形はデッキ部も含めてハイデッカー構造で、乗降扉にステップがある構造となっていたが、バリアフリーへの対応に際してサハ8101号車の大月方車端部を400o低床化・ステップレス化を行うという大掛かりな改造が施されている。これにより、当該部分のみ側扉が車椅子対応の引き戸に改められた他、デッキには車いす対応のトイレが新設され、更に客室の一部も低床化の上、車椅子利用を考慮した3人掛けのボックスシートに変わっている箇所がある。その他の自由席部分の内装については、概ね小田急時代のものを維持しているが、シートピッチは2000形(1350o)よりも狭い1000oとなっている。その分座席数は2000形よりも多く、結果的に乗車定員の増加に繋がっている。指定席については一部座席が片側1人掛けに改められているが、この座席は解体された2階建て車両の階下普通席に設置されていた座席(この部分のみ2+1人掛けの座席配置となっていた)を流用している。また、最前部は元の座席を撤去の上でソファーシートを設けた展望スペースになっている。更に最前部には子供向けに模擬運転台(鉄道模型用のコントローラー)が供えられている。後部はグループ利用を考慮したボックス席(リクライニング不可)及びテーブル付きソファーシートが設けられた。尚、新規に取り付けた座席以外は基本的に小田急時代のモケットを堅持しているが、座席カバーについては「ふじやま織」という技法で作られた独自のものが取り付けられている。このように小田急時代の面影を残しつつ大掛かりな改造が施された8000系は2014年7月に営業運転を開始し、これにより2000形を1編成置き換えている。なお、「あさぎり」で共に活躍したJR東海の371系も2016年に富士急行に譲渡されており、長年富士山の南側で顔を合わせていた車両が今度は富士山の北側で顔を合わせるようになっている。

 2014,08,30 富士急ハイランド〜河口湖


■Variation
 中間車サハ8101号車。バリアフリーへの適応を目的に、低床化を伴う大掛かりな改造が施されている。外観上はそれまでの小田急20000形には見られない引き戸が特徴的である。

 2014,08,30 富士山
 大月・河口湖方の先頭車クモロ8051号車。こちらは自由席となっており、内装面では最も原型をとどめているといえる。

 2014,08,30 富士山
 現在の8000系。登場当初は前面の愛称表示器は種車のLED表示のものを継承していたが、視認性に問題があったことから現在はステッカーによる固定表示となっている。なお、側面の行き先表示器はそのまま使用を継続している。

 2016,10,09 下吉田

2016/10/10