EHR形
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 1974年、ED形2両から流用された電装品に新造車体を組み合わせた機関車。片側には運転台がなく2連で1編成を組むことを前提とした連結機関車であり、全国的にも数少ないかつ私鉄では唯一のEH級機関車である。車体は他の箱型機関車に類似しているが、基本的に他の機関車と連結する事がないので車両前面のジャンパ栓が省略されている事が、前面における差異となっている。永久連結されているが他のEH級機関車と異なり単独での走行も可能であり、1両ごとに車番が分けられている。私鉄におけるEH級機関車の登場は話題となり、1975年には私鉄機関車としては異例のローレル賞を受賞している。2両が改造されたものの常時2連を組むことで性能過多となる場面も多いことから追加での改造・新造はなされず、35年以上に渡り孤高の存在となっているが、その性能ゆえに観光シーズンでは主力車両の筆頭となる。尚、当初はEH形と称していたが、1993年の増速化改造に伴い形式がEHR形に変更されている。

 2011,07,30 出 平