2000形
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 1966年登場。関西電力では1957年に従業員専用車両として側窓・側扉付きの車両を製造していたが、同形態の車両を一般旅客輸送向けにも製造することが決まり、落成したのがこの2000形である。中央に片開きの自動ドアを設けた鋼製箱型車体で、車内は1人掛けと2人掛けのボックスシートが備えられており(更に多客時用の補助椅子も備える)、冷房こそ装備しないものの暖房を備えているため特に荒天時等には大いに威力を発揮する。ただし1000形と異なりこちらは「特別車」というグレードとなり、乗車時には追加料金を必要とする。またこの形式の緩急車であるボハフ2000形には1000形と異なり乗務員室を別に設けており、自動ドアの開閉等を行えるようになっている。ボハ2000形4両、ボハフ2000形2両を連結した6両で編成を組み最盛期で6連4本24両が在籍したが、3100形の運用開始に伴い運用を離脱する車両が発生し、3100形の増備が進んだ2019年時点では1編成のみが一般旅客運用に就いていた。最後まで残った編成も2021年のシーズンを以て運用を離れ、これを以て一般運用に就く2000形は全車現役を退いている。尚、1986年に製造された3000形は2000形の編成の中間に連結されており、同車に置き換えられた1両は職員輸送車ボハ2100へと改造された。この車両は事業用に使用されるものの一般運用には入らない。

 2011,07,30 鐘 釣


2021/12/30