9000形
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 2009年登場。路面電車では久々の新線となる富山都心線の開業にあわせ、同線用の車両として新潟トランシスにて製造された車両で、富山市の中心部を走行する事から「セントラム」の愛称を持つ。既に製造されていた富山ライトレールのTLR0600形と同一の2車体連接車体の超低床車両であり、将来の富山ライトレールへの直通運転にも対応したものになっている。ただし行き先表示器に関してはこちらは日本の路面電車としては初めてフルカラーLEDが採用されており、車内外のカラースキームもTLR0600形とは異なるものになっている(車内のカラースキームはこちらの方が暖色系である)。車両性能はTLR0600形に準じており、制御方式は富山地方鉄道の車両として初めてIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されている。富山都心線の開業までに2連3本が製造され、それぞれ塗装が異なっているが、こちらはいずれもモノトーン調となっており富山ライトレールの車両とは趣が異なる。登場時は専ら3系統(環状線)で使用され、南富山車庫からの出入庫の絡みで1系統(南富山駅前〜富山駅)でも使用されていた。2020年の路面電車南北直結後は富山港線(旧富山ライトレール)でも使用されるようになり、基本的にはその際新設された4〜6系統(既存の市内線と富山港線の直通運行)に充当される。これにより、岩瀬浜の他富山大学前にも日常的に乗り入れるようになった他、兄弟車両といえる0600形とも供用されている。なお、富山港線への直通に先立ち、同線の鉄道線区間で使用される保安装置が追設されている。

 2011,07,30 富山駅前


■Variation
 第2編成はシルバーがベース。この他もう1本ある第3編成は黒一色になっており印象が他車とは大きく異なる。

 2022,06,17 富山駅
 第3編成は黒一色となっている。同型のTLR0600形にも見られない塗装パターンであり、明るい塗装の多い他の市内線車両と比較しても異彩を放っている。

 2015,09,26 電鉄富山駅・エスタ前

2022/06/17