WT3000形
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 1987年の若桜鉄道開業に合わせ、新潟鐵工所にて製造された車両であり、「さくら号」の愛称を持つ。新潟鐵工所が第3セクター鉄道車両向けに開発していた軽快気動車「NDC」の一車種であるが、従来のNDCよりも車長が伸び、全長18m級の車体となっている。登場時は機関出力が250PSであり、それ故当初は現在と異なるWT2500形という形式が付けられていた。車内はセミクロスシートとなっていて、車両によって座席モケットやカーテンの色が異なっている。尚、走行距離が比較的短いこともありトイレは設けられていない。WT2500形は4両が製造され、しばらくはそのまま推移していたが、2002年以降機関出力の向上及び台車交換等を含めた延命工事が施されることとなり、機関出力を330PSに向上させたことで形式が現在のWT3000形に改められた。またこの工事によって前面のヘッドライトが変更されており、丸形のものから四角形のものへと改められた。ただしこの更新から外れたWT2502号車に関してはそのまま廃車されており、現在は3両の陣容となっている。現在も若桜鉄道では最も大所帯の車両であり、WT3300形に混じって線内運用に使用されるほか、時間帯によっては郡家よりJR因美線にも乗り入れ、鳥取駅まで足を延ばす。

 2013,07,20 鳥 取