9020系
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 2020系の台頭により田園都市線の運用を離れた2000系を、大井町線で使用できるよう改造及び9000番台への改番を施した車両である。2018年11月から1か月強の間は暫定的に5連1本が2000系として運用に投入されていたが、全車とも2019年に改番が実施されている。大井町線の各駅停車は5両編成で運行されているが、元々2000系の電動車は全てユニット方式を組んでおり、そのままの構成では転用できないため、電装品の更新と同時に一部の電動車(同形式では大井町寄り2両目のデハ9220が該当)を1M方式にすることで、大井町線を走る9000系と同じ3M2Tの車両構成を実現した。溝の口方の電動車2両は引き続きユニット方式となっているが、このうち溝の口寄り2両目(デハ9420)は集電装置が増設され所謂ダブルパンタグラフとなった。なお、集電装置は全車ともシングルアームパンタグラフに換装されている。制御方式は2000系時代のGTO-VVVFインバーター制御方式から2020系に準じたSiCによるVVVFインバーター制御方式に改められた。なお、ブレーキ方式は2000系時代から変わっておらず、緩解音もそのままとなっている。車内はリニューアルされており、モケットや床材が変更されている他、車いすスペース・フリースペース部分の窓は緑色に着色されている。車内案内表示器は2段表示式のLED表示器が引き続き搭載されているが、室内灯については全てLED化された。この9020系は2019年3月までに5連3本が出揃い、全編成とも大井町線に配置されて同線の各駅停車として使用されている。なお、同形式は2000系全編成の制御車と第2・第3編成の中間電動車を種車に組成されており、余剰となった車両はこの時点で全車廃車されている。

 2019,02,24 溝の口