7700系
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 1987年登場。内装・電装品などが陳腐化した7000系を全面的に更新した車両である。内装は当時最新の9000系にあわせたものとなり、7000系時代にはなかった冷房装置も搭載されて大幅なサービスアップを実現させた。電装品はほぼ全て交換され、制御方式はVVVFインバーター制御方式となった。この他にもマスコンハンドルのワンハンドル化・電動ワイパー・電子警笛の設置などが行われている。元々目蒲線に投入するべく改造されたが、登場当初は6連を組んで大井町線で使用され、1989年より4連へ編成替えの上で目蒲線に転属された。以後しばらくは4連14本の陣容だったが、1994年からは池上線ワンマン運転化の準備に伴い3本が池上線に転属し、余剰となった車両はIGBT-VVVFインバーター制御方式の試験車に改造された。また、2000年の目蒲線分離後に伴い全編成がワンマン化改造及び3連化され、余剰車が廃車された結果2007年の段階では3連12本が在籍していた。現在は池上・多摩川線で活躍しているが、新7000系及び1000系1500番台によって2010年以降に順次置き換えが始まっている。尚、先に挙げた余剰車の内6両は十和田観光電鉄に譲渡されているが、路線廃止に伴い東急に残存した編成より先に廃車解体されている。東急に最後まで在籍していた車両についても2018年11月を以て全車運用を退いたが、このうち15両が養老鉄道に譲渡されることになり、2019年より養老鉄道での運用を開始する。

 2008,07,24 旗の台


■Variation
 池上線ワンマン化に際し目蒲線から転属された7912〜7914Fはサハ車を抜いた3連となった。同時にリニューアルも施行され、8000系更新車のような所謂「歌舞伎塗装」となり、前面の行き先表示器がLED化された他側面にもLED式の行き先表示器が取り付けられた。8000系無き今貴重な「歌舞伎塗装」である。

 2008,07,24 旗の台
 上記編成より余剰となったサハ車を電装の上編成を組んだものが7915Fである。ただの電装化ではなく、IGBT-VVVFインバーター及びシングルアームパンタグラフが試用されており、後の3000系製造の布石となっている。1995年に先んじて中間の7815号車が改造されて既存編成の中間で現車試験が行われた後7715・7915号車も先頭車化及び電装化されている。この先頭車化改造では1000N'系と同様の部品が使用されたため、前面は同車に非常に酷似している。この編成は7000系の増備に伴い運用を離れ、2010年8月に廃車解体された。

 2007,10,20 武蔵新田
 2007年11月3日より同月末まで「多摩川アートラインプロジェクト アートウィーク2007」の一環として7903Fがラッピングを施され、「レインボートレーン」という愛称で多摩川線を中心に運行された。7700系でラッピングが施されたのは今回が初めてであり特筆できる出来事と言えよう。現在ラッピングは剥がされ元に戻っている。

 2007,11,17 蒲 田
 池上線開業90周年及び7700系の種車である7000系のデビュー50周年を記念し、7000系時代・7700系改造当時を彷彿とさせる帯なし仕様に変更された7910F。「クラシックトレイン」という愛称で2012年5月よりこの姿で運行に就いている。この7910Fは7000系のトップナンバー編成から改造されており、その車体は実際に製造から50年が経過している。更なるリバイバルの上でイベント運転にも供されたが、2014年になって1000系1500番台へと置き換えられ惜しまれつつ運用を離脱した。

 2012,07,28 蒲 田