18000系
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 2020年登場。製造から40年以上活躍を続けていた8000系の置き換えを目的に製造された車両である。車体は日立製作所で製造されており、同社が手掛ける軽量アルミ合金車体である「A-Train」を採用している。本形式は同時期に製造された有楽町線・副都心線用の17000系とは兄弟車両と言う位置づけであり、両者間では内外装のデザインが類似しているが、こちらは帯色が半蔵門線のラインカラーである紫色を前照灯が日比谷線の13000系に類似した直線基調のものとなっている点が特徴である。制御方式はVVVFインバーター制御方式で、制御装置にはSiC素子を用いたVVVFインバーター制御装置、主電動機は永久磁石同期電動機がそれぞれ採用されている。また、2000系と同じ「車両情報監視・分析システム(TIMA)」が導入されており、リアルタイムでの車両、路線状態の監視を可能としている。また、半蔵門線では将来的に無線式列車制御システム(列車と地上設備間で無線通信を行い列車の運行及び制御を行うものであり、従来の信号方式に比べて保安度を向上させつつ運転頻度の短縮を両立できることが期待されている)を導入することが決まっているため、製造当初よりその準備工事がなされている。車内はオールロングシートで、片持ち式のバケットシートが展開する。17000系がモノトーン基調となっているのとは対照的に、こちらは床下、座席モケット、つり革、天井といたるところに半蔵門線の路線カラーである紫色があしらわれており、床下から天井にかけて徐々に明るい紫となるような「トーンオントーン」という配色が取り入れられている。床面高さは8000系に比べて60o低減している他、ホームに接する部分に10度の傾斜をつけることで、車椅子やベビーカーの利用に配慮した。なお、扉鴨居部の車内案内表示器は、各扉2基配置に変更されている。この18000系は2021年8月に営業運転を開始した。今後、2025年までに10連19本の製造が予定されており、同数製造された8000系を一掃する予定となっている。

 2022,05,09 新越谷


2022/05/09