7500系
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 2018年登場。経年の進んだ7200系の置き換えを目的に導入された、現在のゆりかもめでは最も新しい車両である。2013年から製造されていた7300系のマイナーチェンジ形式であり、車両の内外装は基本的に7300系に準じている。車両製造も7300系に続き三菱重工業で行われている。前述のとおり外観は7300系のデザインを踏襲しているが、7500系では青色を多用しており、前面から屋根上にかけてと妻面が青く着色されている。前照灯・尾灯は形状が変更されており、加えてそれまでの車両にない装備として自動運転灯が採用されている。これは無人運転を行う際に青色に点灯するもので、有人運転時との区別がすぐにつくようになっている。前述の尾灯はこの自動運転灯の位置に変更されている。走行機器類は基本的に7300系に準じており、制御方式はVVVFインバーター制御装置を用いたCI制御となっている。なお、本形式ではゆりかもめの車両として初めて、冬季における安定走行を目的に霜取り装置が先頭車に取り付けられた。車内は乗務員スペース部分を除きロングシートで、基本的なカラースキームやセミハイバック式バケットシート「G-Fit」を採用している点は7300系と共通だが、こちらは袖仕切りが変更された他、立ち客に配慮しスタンションポール・吊り革・車いすスペース付近の手すりの増設が行われている。また前面窓は映り込みの低減が図られ、眺望性の向上に寄与している。車内案内表示器は液晶表示器が採用され、各扉鴨居部に2画面配置となった。この他、扉付近に送風機が新設されているがこれは7300系にはなかった設備となる。7500系は2018年11月より営業運転を開始した。2020年度までに8本が増備され、2020年10月までに既存の7200系を全て置き換えている。これによりゆりかもめの車両は全てアルミ製の両開き車体を有する車両で統一されている。

 2019,06,01 豊 洲


2021/01/29