2000形
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 1997年登場。冷房車ながら軽量車体を採用したがために老朽化が進んでいた700形・800形の置き換えと更なる輸送力増強を目的に製造された車両で、現在の東京モノレールでは最新型の車両である。1000形のイメージを残したデザインであるがこちらは前面形状が半流線型のものへと変更された他、乗降の効率化を図るべく両開き扉が採用されている。また塗装は赤と青を織り交ぜたものに変更されており、後に1000形も同車に準じた塗装へと変更されている。同車も1000形同様、1997年にはグッドデザイン賞を受賞している。制御方式には東京モノレールでは初めてIGBT-VVVFインバーター制御方式を採用しており、また主電動機の出力が増大したことから東京モノレールとしては初めて編成内に付随車が導入されている。回生ブレーキも備えているので従来車に比べてはるかに省エネに優れているといえる。車内は1000形と異なりバケットタイプのロングシート主体となりボックスシートはわずかしか設けられていない。尚、車端部は台車直上に荷物スペースとあわせて座席が設けられており、他と比べて一段高くなっている他背中合わせにロングシートが展開するという独特な内装となっている。また当初より車いすスペースを設けている他ドアチャイムや自動放送装置も備えられ、サービスの向上も図られている。2000形は6連4本が竣工し、同車の運用開始を以て1000形より前に製造された車両は一掃されている。所定の本数に達していることから以降の増備はなく、1000形が編成の大半を占める現状は変わらないものの、同車も1000形と共通で活躍している。

 2012,11,20 大井競馬場前


■Variation
 新塗装化された2000形。最新鋭の10000形に準じた配色となったが、こちらは白を基調としており側扉及び屋根上の色が車両により異なっている。

 2017,08,27 大井競馬場前

2017/10/01