7700形
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 東京都交通局では2015年に「荒川線アピールプロジェクトチーム」が結成され、都電沿線の魅力発信・向上や観光需要の掘り起こし等が企画されている。その中で、長年親しまれつつも置き換え対象となっていた7000形のうち8両については、走行機器の更新や内外装のリニューアルを行うことにより継続使用することとなった。改造施工車は改番されることとなり、これにより7700形という形式が誕生した。車体は既存のものを流用しているが、側扉は幅が従来の900oから1000oに拡大され、扉の交換がなされている。前面の通風口が埋められた他、採光用の窓が新設されている。塗装は一新され、前述の「荒川線アピールプロジェクトチーム」発案による「モダンレトロ」をイメージしたものとなり、最初の2両は深緑を基調とした塗装となっている。集電装置はシングルアームパンタグラフとなったが、冷暖房装置は種車のものをそのまま再活用している。台車・制御装置は全て取り換えられ、最新型の8900形と同じものが取り付けられた。従って、旧来の抵抗制御・釣り掛け駆動方式からIGBT-VVVFインバーター制御・カルダン駆動方式となり、下回りのみ見れば一気に50余年分若返っている。車内のレイアウトは従来とさほど変わらないが、大型袖仕切りの設置や液晶車内案内表示器の設置、LED灯の採用など、8900形に準じたアコモデーションに改められている。座席モケットはロングシート部分が赤色、優先席となるクロスシート部分は緑色となった。なお、7700形独自の特徴として、現行車番の表記の横に7000形時代の車番プレートが写真と共に取り付けられ、一つのパネルとなっている。なお、これらの車体の改修は京王重機によって行われている。7700形は2016年初頭に最初の1両が竣工し、3月末には一般公開も行われたが、営業運転の開始は5月末となっている。前述のとおり今後は8両体制となる予定で、その際は新たに2種類の塗装(青及び臙脂)に塗られることとなっている。尚、7700形の車号は7000形とは異なり、種車の車号に関係なく改造順に振られている。

 2016,06,18 巣鴨新田〜大塚駅前


■Variation
 2016年8月に営業運転を開始した7703号車。こちらの種車は7031号車である。7700形のうち、7703号車〜7705号車は青系の塗装を纏う。また、このグループでは従来ミラーに取り付けられていた車外カメラが車体に直接取り付けられている。

 2016,08,28 荒川車庫前
 2017年2月に営業運転を開始した7707号車。こちらの種車は7029号車である。7700形のうち7706号車以降は臙脂系の塗装を纏う。これにより7700形は当初計画されていた塗装が全て出揃った。

 2017,04,23 町屋駅前

2017/05/23