50系
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 1994年のSLもおか号運転開始に伴い、その旅客車両としてJR東日本より50系客車3両(オハ50形2両、オハフ50形1両)を譲りうけたものである。同車はJR時代末期は上沼垂運転所に在籍し、磐越西線等の旅客列車に充当されていた。基本的にはJR在籍時と変わらない姿のままだが、車体の塗装は旧型客車をイメージした茶色地に白いラインがまかれたものへと変更されている他、車番もJR時代から変更されている。車内はセミクロスシートとほぼ原形を保っており、冷房装置も搭載していないが、後にモケットがJRの205系などと同等のグリーンのものへと変更された他、準備工事であった汚物処理装置が付けられており、オハフ50形のトイレはタンク式となっている。真岡鐵道に譲渡された50系は前述の通り1994年3月に「SLもおか号」として営業運転を開始した。50系自体は現在もJR北海道の「ノロッコ号」やJR九州の「SL人吉」等少数が現役で使用されているが、ほぼ全車が原形を維持している車両は同車がほぼ唯一といっても過言ではなく、更に冬季の運転では蒸気暖房も使用しており、その点でも非常に貴重な存在となっている。尚、2010年の全般検査の際に塗装が変更されており、茶色ベースに赤帯がまかれ、より旧型客車を彷彿とさせる姿となった。因みにSL運転に関わる車両は、全てJR東日本の大宮車両センターにて行われている。

 2012,11,03 真 岡


■Variation
 こちらはオハ50形。こちらもオハフ50形同様塗装や車内モケットを除けば殆ど原形を維持している。尚、SLもおか号は途中停車駅が多く車内もセミクロスシートであるからか全車自由席であり、別途SL整理券があれば乗車できるようになっている。

 2012,11,03 下 館