7000系
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 1991年登場。非冷房の1000系の置き換えと共に、計画されていた駿豆線とJR東海道線との乗り入れをにらんで製造された車両である。3000系のステンレス車両と同様に軽量ステンレス製の車両となったが、こちらは線内の快速運転及び前述のJR線乗り入れを考慮に入れたフラッグシップ車両として製造されており、デザインが異なっている。前面は大型1枚ガラスを採用し、ライトも角型となって精悍な顔つきとなっている。編成は3両で20mである点は3000系と同じだが、こちらは先頭車が3扉・中間車が2扉となっているのが特徴であり、更に先頭車の窓配置も従来車とは異なるものとなっている。車内はオール転換クロスシートとなり、吊り革も設けられておらず観光輸送に特化した仕様となっている。尚、制御方式は従来車同様抵抗制御方式だが、駆動方式が従来の中空軸平衡カルダン駆動からTDカルダン駆動へと変更されている。更にJR線内での取り扱いを考慮し運転台はツーハンドルのものへと変更されている。7000系は1992年にかけて3連2本が製造されたが、オールクロスシート且つ扉が変則的で吊り革のない7000系はラッシュ時の運用には不向きで、更に快速の運転が廃止されJRとの直通運転の計画が宙に浮いてしまったことから以降の増備はなされず、再び3000系を増備するに至っている。因みに第2編成には当初より車内案内表示器を設けておりサービス向上に一役買っている。現在はワンマン運転への改造やドアチャイム・吊り革の新設など後天的な改造を経つつ、他車と共に主力車両の一つとして駿豆線内で活躍している。

 2012,12,05 三島田町〜三島二日町


■Variation
 第2編成は2017年の検査以降、フロントマスクが金色となった。併せて、側面の帯も青から紺色(レジェンドブルー)に変更されている。

 2018,12,01 三島二日町〜大 場