4000系
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 1988年登場。翌年に予定されていた秩父鉄道への直通運転を控え、車両増発と秩父線の観光輸送を兼ねて製造された車両で、西武鉄道では初となる2扉セミクロスシートの近郊型車両である。車体は2000系をベースとしつつ、先に登場していた東武6050系のレイアウトを反映しており、車内は乗降扉付近を除いてボックスシートが1640mmピッチで展開している。また飯能方の先頭車にはトイレ・自動販売機が設けられ、観光輸送や長距離運用にも対応した車両となった。車体色はそれまでの車両と大きく異なり、山口線の8500系同様白を基調に赤・青・緑のラインを配した所謂「ライオンズカラー」となっている。尚、下回りは101系の廃車発生品を流用しており、それ故制御方式は抵抗制御だが抑速ブレーキも備えている。1992年までに4連12本が製造されており、当初より秩父線や秩父鉄道直通運転を主体に使用されている。尚、秩父線の区間列車は2003年にワンマン化されており、4000系もそれに合わせて2002年よりデッドマン装置や自動放送装置、車内カメラ等を設置するワンマン化改造工事が施行されている。また同時に自動販売機を撤去の上車椅子スペースとした他、トイレのある車両を除き車端部はロングシート化されている。現在も全編成とも活躍しており、秩父鉄道への直通運用も健在であるが、所沢や池袋への乗り入れは基本的に土休日の快速急行・その合間の運用に限られていた。その運用が2020年3月のダイヤ改正で廃止されたことで、現在の基本的な運用範囲は飯能以遠にとどまっている。なお、2016年に1本が「西武 旅するレストラン 52席の至福」へと改造されている。

 2009,02,16 飯 能


■Variation
 「北辰の梟」のヘッドマークを掲げた4000系。学問の神様として知られる秩父神社の「北辰の梟」にあやかり、受験生応援列車としてヘッドマークを掲げて走行した。

 2009,02,16 飯 能
2020/08/16