3000系
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 1983年登場。2000系の下回りと新101系に類似した車体を組み合わせた、西武鉄道では最後に製造された3扉車両である。前述の通り新101系と車体が酷似しているが、外部においては前面が全てブラックフェイスとなり、前面窓下に車番を表記したことや、側窓の形状などが異なる点である。2000系と同一の下回りを採用している為、制御方式は回生制動併用の界磁チョッパ制御方式となっている。尚、最初に登場した3編成のみ東急車輛に発注しており、新101系共々西武鉄道が久々に外部発注をした通勤型車両でもあった(因みに特急用5000系は日立製作所に外部発注されている)。当初の塗装は新101系に準じており、レモンイエローを基調に窓周りをグレーで塗装したものであったが、1997年以降現行のレモンイエロー1色に塗り替えられている。1987年までに8連9本72両が製造され、当初は池袋線を中心に使用されたが車両転配の上で現在では池袋線・新宿線の両線で見ることが出来る。しかし性能の違いから101系等の在来3扉車とは連結ができず、かつ8両固定編成しか組めない3000系は些か使い勝手の悪い存在となっていることは否めない。変電所の改良がなされた2007年以降は秩父線での定期運転も開始されたものの、2008年から登場した30000系によってその活躍の場は縮小傾向にある。2010年には8連2本が編成短縮の上で国分寺線に転属しており、この時に余剰となった車両が3000系では初めての廃車となった。更に本線系統の101系・301系が全廃となった2013年からは編成単位での置き換えが開始されており、2014年12月を以て全ての編成が運用を離脱、翌年初頭までに全車廃車された。尚、一部の車両は近江鉄道に譲渡されている他、最後まで残存した3011Fのうち3両が横瀬車両基地に留置されている。

 2011,12,24 田 無


■Variation
 登場時の3000系はスカートを装備していなかった。2007年に全編成への装備が完了したので、スカートのないこの姿を見ることは出来なくなった。

 2007,05,28 椎名町〜東長崎
 30000系の台頭により本線系統を追われた3000系は、編成を短縮の上で国分寺線に転用されている。もっとも国分寺線は本川越までの直通運転があるので完全に本線から撤退しているわけではないが、優等運用に就くことはなくなっている。この転用に際しては3000系で初めて廃車が発生している。この編成も2014年には運用を離脱した。

 2012,02,24 小 川
 「銀河鉄道999号」のイラストが描かれた3011F。2009年5月からこのデザインとなっており、池袋線を中心に使用されている。池袋方先頭車はメーテル、飯能方先頭車は車掌が描かれており、側面も銀河鉄道999のキャラクターなどが描かれているので非常に目立つ存在となっている。この編成が最も遅くまで運用され、離脱に際してはさよなら運転が行われた。同編成のうち3両は現在も横瀬車両基地に留置されている。

 2012,02,24 秋 津
 西武ライオンズのラッピングが施されている3015F。車体塗装をライオンズのチームカラーに改め、チームのロゴがラッピングされている。2010年7月よりこの姿で営業を開始しており、「L-train」の愛称をもつ。

 2012,09,26 池 袋
 ヘッドマークを掲げてさよなら運転を行い、有終の美を飾った3003F。2013年以降は30000系の増備に伴い本系列が置き換えられることとなり、わずか1年ほどで6連に短縮された編成を含めて全ての編成が置き換えられた。

 2013,10,06 横瀬車両基地