210形・220形
トップページ鉄道写真図鑑札幌市交通局>210形・220形
 1927年以降に製造された単車である110形・120形・130形の廃車発生品を流用し、新造した全金属製の車体と組み合わせたボギー車両である。同時期に製造された同形の330形が日立製作所にて製造された車両であるのに対し、こちらは地元の鉄工組合によって製造されており「道産電車」の異名をもつ。1958年に製造された車両が210形、1959年に製造された車両が220形と区分されており、基本的な仕様等には差異はないが、110形の発生品は210形のみ、130形の発生品は220形にのみ流用されている。210形8両、220形8両の総勢16両が製造された。登場時はツーマン仕様かつ直接制御車両であったが1974年の鉄北線廃止に伴い廃車された220形6両を除き1970年よりワンマン化及び間接非自動制御への改造が行われ、更に1978年以降車体更新が施された。尚、1959年には同形ながら主電動機を新製した230形も8両製造されているが、こちらは更新を施さないまま1974年に全車廃車されている。1989年には8520形の導入に伴い210形2両が廃車されたが、残存車両に関しては同年より再度車体更新を実施しており、その際に現在の姿になっている。因みに、1989年に廃車された車両のうち215号車に関しては、1988年に札幌市内で開かれた博覧会「世界・食の祭典」に合わせて日本では非常に珍しく「トラムカーレストラン」として改造が施されていた。2度の車体更新を受けた車両は現在まで1両も廃車されることなく主力車両の1つとして活躍している。尚、2015年の市電環状化を控え、残存車は行き先表示器が順次LED化された。また現在は更に車体改修を施された車両も存在し、施行車は集電装置がシングルアームパンタグラフに換装されている。

 2007,11,25 電車事業所前


■Variation
 全面広告ラッピングが施されている213号車。210形のうち、213・214号車の2両のみ尾灯が両サイドに設置されている。この形態は240形・250形に類似しているものの、尾灯位置が前照灯よりも上部にあるため、その点が差異となる。尚、これら2両は2007年以降に台車更新が施行されている。

 2014,03,09 中央区役所前
 行き先表示器がLED化された214号車。2015年12月の市電ループ化を前に、同年中に残存している全ての210形・220形で行き先表示器のLED化が行われている。環状運転時の表示は外回り・内回りの囲い文字と「循環」の併記となる。

 2016,01,09 電車事業所前
 こちらは220形。流用元の車両の違いはあるが、210形との違いは殆ど見受けられない。市電の部分廃止に伴って1974年に6両が一挙に廃車されているので、残存は2両と少ない。

 2007,11,25 電車事業所前
 全面広告ラッピングが施されている他、行き先表示器がLED化された222号車。220形の他の車両が廃車されてから30余年が経過しているが、残った2両は御多分に漏れず、1973年に一旦路線廃止となった札幌駅前通の区間を再び走行することとなった。

 2016,01,09 電車事業所

2016/05/23