3000形
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 1978年登場。北24条〜麻生間の延伸に伴い増発用に製造された、2000形の増備車両である。車体は2000形をベースとした1両2扉のものだが、通常の2車体連接構造に改められた他東西線に投入されていた6000形の技術も反映されており、平行カルダン駆動、電機子チョッパ制御方式を新たに採用している。車体デザインも2000形の丸みを帯びたものから角ばったものへと変更されており、この点も6000形を彷彿とさせるものである。ただし前面は左右非対称となっている他、車内化粧板も6000形のように札幌の名所をラッピングした派手なものにはなっていない。1990年までに8連5本が製造され、このうち1985年以降に製造された車両は老朽化した2000形を置き換えている。当初は2000形と共に主力車両の一翼として使用されたが、その後5000形が登場し2000形が置き換えられて引退すると2扉の3000形は活躍の幅が狭まった(3000形では京王井の頭線の3000系同様、緑色の乗車目標が設定されて5000形と区別されていた)。そして第1編成が運用を離脱したのを皮切りに、以降は5000形の増備に伴い順次運用を離れる事となった。将来導入が予定されていたワンマン運転及びホームドアに対応していない事から2008年以降置き換えが進み、最後の1編成も2012年3月に運用を離脱している。同編成の引退で、片側2つ扉という開業当時の車両の特徴を残す車両は全廃となり、南北線は5000形に統一された。

 2007,11,25 大 通


■Variation
 第2編成のみ、2003年に行き先表示器がLED化されている。結局他の編成には波及せずに終わり、同編成も既に引退している。

 2007,11,25 真駒内