2020系
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 2015年登場。最後まで残存していた1010系3編成を置き換える目的で製造された車両で、現在の埼玉新都市交通では最も新しい車両である。それまで1010系の置き換え用に製造されていた2000系が川崎重工製の軽量ステンレス製車両であったのに対し、こちらは近年他事業者でも導入の進んだ三菱重工製のアルミ合金製車体となったが、アルミ製車体は埼玉新都市交通では初採用となる。車体デザインは同時期に三菱重工で製造された他の新交通システム車両と同じくGKデザイン総研広島が手掛けているが、埼玉新都市交通では全線に渡り新幹線と並行することから、「新幹線に見劣りしない存在感と風景の進化」をテーマに車両がデザインされている。車体断面は六角形となり、後述の座席角度を基準とした際に、車内幅を最大限広くできるように設計された。前面はこの六角形が強調されたデザインとなっており、窓回りを中心に六角形上に黒く処理されている他、その周囲は編成ごとに異なるカラーで塗装されている。前照灯・尾灯ともLED灯となり、前照灯は2段構成となり、ロービームの際は上半分のみ点灯する。側面は基本的に無塗装だが、上部には前面周囲と同じ色のラインが貼り付けられている他、先頭車には形式を表すロゴが表記されている。側扉は初めて外吊り式となり、側扉は窓が上下に設けられている。この側扉は従来車より幅が100o拡大しており、乗降時間の短縮が図られている。制御方式は2000系と同一で、IGBT-VVVFインバーター制御装置を用いたCI制御方式となっている。車内はオールロングシートで、座席にはハイバックシート「G-Fit」が採用されている。また室内灯にはLED灯が採用されているが、これは全体が均一に発光する「面発光LED照明」が採用された。更に埼玉新都市交通の車両では初めて荷物棚が設けられた。なお、車内案内表示器は2000系と同じくLED表示のものが採用された。2020系の第1編成は2015年11月より営業運転を開始し、2016年6月までに6連3本の陣容となった。更に2019年にも1本増備されており、現在は4本が在籍している。他の車両に交じり、主力車両の一翼として活躍している。

 2016,06,18 東宮原


■Variation
 第2編成はオレンジベース(ブライトアンバー)のカラーとなっている。同編成は搬入前に幕張メッセで行われた鉄道技術展に展示されているが、その際は第1編成と同じ色となっていた。

 2016,06,18 東宮原
 第3編成はピンクベース(ピュアルビー)のカラーとなっている。同編成の導入により、1010系は全廃となった。

 2019,04,21 丸山車両基地
 2019年、3年ぶりに増備された第4編成。こちらは黄色ベース(ゴールデントパーズ)のカラーとなっている。

 2019,04,21 羽 貫
2019/04/21