1050系
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 1990年の羽貫〜内宿間延伸に際し増発用として投入された、1000系(現1010系)のマイナーチェンジ車両である。前面は1010系と比べて大きく変わっており、パノラミックウィンドウを採用することで運転室からの視野を広めるなど乗務員に配慮した設計となった。更に角型ライトの採用もあって1000系よりも近代的な外観となっている。尚、方向幕は本形式が初めて採用している(1000系では方向板が採用されていた)。冷房装置はそれまでの床置き式から天井吊り下げ式へと変更されたので車内スペースが広くなっており、その為に現在の1010系よりも定員は多い。総勢4編成が製造された他、1992年に編成増強用に製造された1000系中間車は1050系と同等の車体となった。尚、この形式には除雪装置が取り付け可能であり、それに伴い夏季と冬季ではスカートの形状が異なっている場合がある。前述した方向幕は現在「ニューシャトル」表記のまま固定されており(一部編成は塗装変更に合わせて方向幕設置部分そのものが埋められている)、代わりに運転台上に1010系でも使用されている方向板が設置されている。

 2008,04,09 加茂宮


■Variation
 第3編成は黄色を基調としながらも「彩の国さいたま号」として独自塗装となっていた。2013年になって塗り替えが行われており、沿線で並走する東北・上越新幹線の初代車両である200系を彷彿とさせるものに変更された。このように1050系は編成ごとに塗装が異なるという特徴をもつ。因みに第2編成は長らく白と赤の旧塗装をベースとしたものを維持していた。

 2008,04,09 加茂宮
 前述のとおり、第3編成は2013年より200系をイメージした白と緑の塗装に変更されている。

 2014,09,23 羽 貫
 200系塗装に続き、2013年11月には第4編成が1000系登場時の旧塗装へと塗り替えられている。ただし、1050系の旧塗装は塗り分けがこの塗装とは異なっていたため、この1000系に準じた塗り分けは1050系にとっては初の組み合わせとなった。また、この塗り替えと同時に同編成は方向幕が埋められているが、これによって更に1000系に近い印象となった。

 2014,09,23 羽 貫
 第2編成の現行塗装は赤と白の2色塗装である。旧塗装ともまた違った色使いとなっており、第1編成の色違いといった趣となっている。

 2013,07,14 東宮原
 1050系で最初に落成した編成。他の車両の冷房装置が2基搭載であるのに対し、この編成のみ先頭車の冷房装置が1基しか搭載されていない。登場時の塗装は白と赤を基調としたもので、一時期は第4編成(53F)と同じ色になっていたが、2007年になって水色と白を基調としたそれまでにない塗装に変更されている。

 2008,04,09 加茂宮
 2015年末現在の第4編成。塗装はそのままながら、2020系の営業運転開始に合わせてロゴマークが変更されており、印象が若干変わっている。

 2015,11,28 今 羽
 2019年になりリバイバルカラーから2020系をイメージした塗装に塗り替えられた第4編成。白を基調に上部に黒帯を巻き、前面もブラックフェイスとなるなど、従来に増してスタイリッシュな姿となった。この第4編成は窓下にフレッシュグリーンの帯が巻かれている。

 2019,04,21 丸山車両基地
 同じく2019年に塗装変更が施された第3編成。こちらも第4編成と類似した塗装となったが、窓下の帯色が「コスミックブルー」となっている。なお、同編成はこの塗り替えに際し方向幕が埋められている。

 2019,04,21 丸山車両基地
2019/04/21