1010系
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 1983年の開通時に登場した1000系が、1998年以降施行されたリニューアル工事によって改番されたものである。登場時より制御方式に回生制動併用の可逆式サイリスタレオナード制御を採用しており、当時としては省エネに優れている点が特徴である。1000系時代の外装は赤と白を基調としたものであったが、形式が1010系となってからは黄緑と黄色を基調とした塗装となっており印象が変わっている。車内は木目調となっており、他の車両と異なり冷房に床置き式冷房装置を採用しているために1050系2000系に比べて定員が少ない。1000系としての登場時は4連7本、6連2本が在籍していたが、編成増強のために4連の編成も6連化され、6連9本54両という陣容となった。尚、編成増強用に組み込まれた車両は同時に編成単位で製造された1050系と同等の車体を採用しており、そのため細部がやや異なる。開業時から使用されている車両は製造から30余年という、新交通システムの車両としては非常に長い間に渡り主力車両として活躍していたが、経年を迎え老朽化が進行していたことで2000系や2020系に順次置き換えられていった。2016年度初頭ではわずか1本にまで減少しており、最後の1本も2016年6月に運用を退いた。

 2008,04,09 加茂宮


■Variation
 一部の編成は広告が貼られており異彩を放っている(この編成は「お〜いお茶」の広告車両)。また、この編成のように編成によっては方向板のフォントが異なる。

 2008,04,09 加茂宮
 1010系のさよなら運転では、前面にヘッドマークが取り付けられたほか、車内には車両概要の他、沿線の小学生が描いたイラストが飾られた。6月18日から一週間は臨時ダイヤに充当され、26日の特別運転でその活躍に幕を閉じた。

 2016,06,18 東宮原
2016/07/02