7500系
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 2010年登場。秩父鉄道では老朽化の進んだ1000系の置き換えを目的に、2009年に東急から8500系の譲渡を受けて7000系として使用を開始したが、2010年以降は余剰となる8500系が全くない状況となった。折しも当時大井町線から8090系の余剰が発生しており、秩父鉄道ではこの8090系を改造の上導入することとなった。7000系の増備車という位置づけであるが、種車が異なり電動車位置など一部仕様も変更されていることから、7500系という新たな形式が付けられている。改造に際しては元々5両だった編成を3両に短縮しているが、8090系には制御電動車が存在しないことから三峰口方の先頭車が電装化されており、それにより2M1Tの編成となっている。また中間電動車はパンタグラフが増設され、ダブルパンタグラフとなっている他換装もなされており、従来のシングルアームパンタグラフから菱形パンタグラフに戻されている。車体の帯色は東急時代の赤色から緑色となり、特に前面は東急時代末期と同様グラデーションの帯が採用されている。それ以外の改造は基本的に7000系に準じており、ワンマン運転へと対応している他車内には自動放送装置・車内案内表示器・ドアチャイム・扉開閉押しボタン・車端部の貫通扉が新設され、扉部分には黄色いテープが追加されたが座席のモケットは東急時代のものをそのまま流用している。7500系は2010年3月より営業運転を開始しており、以降1000系の置き換え用に増備が進んでおり現在は3連7本の陣容となった。以降の増備は2連編成の7800系に移行したため、この陣容のまま推移しているが、現在の秩父鉄道では最も本数の多い形式となっている。

 2012,11,03 羽 生


■Variation
 一部の7500系は前面ライト位置の低い8090系の初期車が種車となっており、7500系のうち3本がこの形態となっている。基本的にそれ以外の点は他の7500系と大差ないが、量産先行車の8091Fを改造した第1編成のみ、車内の袖仕切りが異なる形状となっている。

 2013,03,07 三峰口
 2019年のラグビーワールドカップを記念したラッピングが施された7703F。熊谷ラグビー場が会場の一つとなったこと伴い、そのPRを目的としている。ラグビーワールドカップ終了後も、2020年3月の時点でこの姿のまま運用されている。なお、このラッピングに伴い側面の帯は剥がされている。

 2020,03,20 羽 生
 秩父鉄道創業120周年を記念し「彩色兼備」という名のフルラッピングが施された7507F。2019年11月からこの姿で運用に就いている。

 2020,03,20 熊 谷
 「彩色兼備」は1両1両に異なるイラストが描かれ、3両併せて1つの巻物となるようなデザインとなっている。羽生方の前頭部はピンクを基調とした色合いとなっている。なお、車内側扉や一部の化粧板にも外装と併せたラッピングが施されている。

 2020,03,20 熊 谷

2020/03/29