12000系
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 南海電鉄と泉北高速鉄道では2015年から難波と和泉中央を結ぶ有料特急「泉北ライナー」を運行していたが、運行当初は南海11000系もしくは12000系で賄われており、泉北高速鉄道では自社での特急型車両は保有していなかった。2017年の泉北ニュータウン街びらき50周年及び和泉中央駅周辺のニュータウンであるトリヴェール和泉の街びらき25周年を記念して泉北高速鉄道でも特急型車両を保有することになり、2016年に製造された車両がこの12000系である。南海電鉄が保有する12000系の同型車両で、南海12000系を製造した東急車輌の事業を引き継いだ、総合車両製作所で4両1編成が製造された。南海電鉄の車両も含め、総合車両製作所製車両となっている。車体・走行機器類は同車に準じているが、本形式は20番台とされ南海車とは区別された。本形式最大の特徴は内外装のカラースキームにある。外装は金色を基調とするこれまでの鉄道車両には殆ど見られないもので、窓部分にも金色のシールが貼られ、排障器も金色になるなど非常に目を引くものとなっている。金色を基調に青、黒の波型模様があしらわれたほか、ロゴマークに「京都オパール」を用いている。内装も、デッキ及びサニタリースペースは金色の化粧板が貼られており、煌びやかな印象となっている。客室部はリクライニングシートが1010mピッチで展開しており、妻面がダークブラウンとなり、デッキ部に比べて非常に落ち着いた色合いとなっている。なお、座席は4両とも異なる色のモケットが採用されている。この他、プラズマクラスターの設置や男子トイレへの無水トイレの導入など、南海12000系で取り入れられた要素はそのまま採用されている。泉北高速鉄道の12000系は2017年1月に営業運転を開始した。同車導入後の泉北ライナーは、基本的に同車と南海11000系で賄われることになった。なお、本来は使用しない貫通幌や電気連結器も標準で備わっており、そのためイベントの一環ではあるが、特急「サザン」に通常の南海12000系に代わって充当されたことがある。

 2019,05,04 新今宮