80系
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 試作車が2004年、量産車が2006年に登場。2006年12月に開通した今里筋線用の車両である。今里筋線は建設費削減等を目的に、長堀鶴見緑地線と同じく鉄輪式リニアモーターが採用されたため、長堀鶴見緑地線で使用される70系に準じた車体をもつ。70系同様に運転台は右側に寄せられており、車体形状は類似しているが、こちらはラインカラーがオレンジ色に制定されたこともありオレンジ色基調の外装となったほか、運転台部分には「8号線」をあしらったロゴマークが取り付けられている。LED表示が普及している現在としては珍しく、前面・側面共に行き先表示器は幕式が採用されている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されている。今里筋線では保安装置にTASCを採用したことからATO関連の機器は搭載されていない。車内は70系同様ロングシートだが、化粧板が白色、座席モケットが明るい緑色となり、全体的に70系よりも明るさが増している。また、車内案内表示器が側扉鴨居部に千鳥配置となった他、座席幅の拡大も図られている。案内表示器の設けられていない扉の鴨居部には路線図とドア開閉案内が設けられた。更にホームと車両の段差も低減されており車椅子利用者でもスロープなしで乗車できるようになった。また、各車両に車椅子スペースを設けており、よりバリアフリーに適応した車両となっている。尚、試作車のみ大阪市交通局の車両では唯一、電気式のドアエンジンが採用されているが、量産車での採用は見送られている。この80系は、開業までに4連17本の68両が製造されており、当初は全車今里筋線にて活躍していたが、運用減から1編成が余剰となり、2019年には逆に運用が増加した長堀鶴見緑地線用に転用されたため、今里筋線に4連16本、長堀鶴見緑地線に4連1本の陣容となっている。

 2008,03,12 今 里


■Variation
 2004年に落成した第1編成。試作車の位置づけである本編成では、大阪市交通局の車両としては初めて電気式のドアエンジンが採用された。また、長堀鶴見緑地線での試運転を行っていたため、車両間には転落防止用幌が取り付けられていた(今里筋線は当初よりホームドア完備のため、開業に際して撤去されている)。

 2019,05,04 鶴見検車場
 運用減から余剰となっていた第17編成は、2019年に長堀鶴見緑地線仕様に改造され、同線用に転用された。併せて車号が30番台に改められている。今里筋線と長堀鶴見緑地線では保安装置が異なることから、保安装置の換装が行われ、長堀鶴見緑地線のATOに対応した。外装も黄緑色基調に改められており、80系の中でも異色の存在となった。2019年3月から長堀鶴見緑地線で営業運転を開始しており、70系と共に使用されている。

 2019,05,04 鶴見検車場