9200形
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 2002年登場。岡電では初めてとなる超低床車両である。岡山を象徴する「桃」及び「桃太郎」から、「MOMO」の愛称をもつ。車体及び機器類は大半がドイツのアドトランツ社製であり、それらを新潟鉄工所で組み合わせて完成させた。パンタグラフはシングルアームパンタグラフが装備され、従来の標準であった石津式パンタグラフではなくなった。岡電としては初めてのVVVFインバーター制御車両でもあり、従来車両よりも省エネに優れている。尚、制御装置及び空調装置は保守面の観点から国内製のものが採用されている。デザインは水戸岡鋭治氏が手がけており、特に内装は難燃加工を施した木材を床・椅子・遮光幕などに多用した温かみのあるものとなっている。登場からしばらくは1編成しか存在していなかったが、2011年になりもう1編成増備され、2編成の陣容となった。このため、東山線・清輝橋線共に運休日が週1日に減少しており、乗車機会が大幅に増えている(ただし一時期1編成が事故のため運用を長期運用を離脱していた)。9200形は2003年にローレル賞を受賞しており、今後の岡電の主力車両としての活躍が見込まれる。

 2008,08,10 門田屋敷〜東 山


■Variation
 2011年、実に9年ぶりに製造された第2編成。こちらは形式と車番がずれている点が特徴で、「MOMO2」という愛称がつけられている。ロゴマークの差異などを除けば外観は第1編成に準じているが、こちらは白を基調とした内装となり、着脱式テーブルや移動式クッションをはじめ、インテリアでは大きな変化が生じている。

 2013,03,11 岡山駅前