MRT300形
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 1995年登場。水島臨海鉄道では元国鉄・JRのキハ20形に冷房化改造を施して使用していたが、老朽化が進んでおり代替に新造車両を投入してその一部を置き換えることとなった。この目的で導入された車両がMRT300形で、1996年までに6両が新潟鐵工所にて製造された。新潟鐵工所が第3セクター鉄道向けに製造していたNDCシリーズの流れを組む車両であるが、水島臨海鉄道は利用者数が多く輸送力が求められたことから、全長は21.3mと大型となっている。台車はボルスタレス台車が採用されており、出力330PSのエンジンを搭載している。車内はセミクロスシートとなっており、ロングシートとボックスシートを千鳥配置している。これによりキハ20形よりも定員が増加しており輸送力の向上にも一役買っている。尚、車両によってモケットの色は異なっている。また路線長が短いことから当初よりトイレは設置されていない。同車導入当初はワンマン運転は行われておらず対応していなかったが、1996年3月よりワンマン運転を開始することに伴い最終増備車を除いて対応機器が追加設置されている。同車導入でワンマン運転が開始されたことから未対応のキハ20形は徐々に運用を離脱し、現在では平日日中及び土休日は殆どMRT300形によるワンマン運転となっている。勿論ラッシュ時も2連を組んでツーマン運転にも使用され、水島臨海鉄道一番の主力車両として活躍している。

 2013,03,12 水 島


■Variation
 303号車以降は水色をベースに側面に大きくヒマワリが描かれており、「ひまわり号」という愛称がある。尚、最終増備車の305・306号車には車内に料金表付きの車内案内表示器が設置されている。

 2013,03,12 球場前〜西富井