9000形
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 1972年登場。地下鉄千代田線との相互乗り入れに伴い、同線への乗り入れ対応車両として5000形に代わり製造が開始された車両である。小田急では初めて界磁チョッパ制御方式が採用され、回生制動の採用もあって従来の車両に比べて省エネに優れている。車体は側窓に一段下降式を採用しただけでなく、前面デザインには小田急で初めて「額縁スタイル」と呼ばれるものが採用され、その特徴的な姿から「ガイコツ」というネーミングで呼ばれるようになった。1973年にはローレル賞を受賞している。尚、前面方向幕は当初から英字入りのものが搭載されている。地下鉄のみならず地上線における優等列車使用も前提としていたので6連と4連がそれぞれ製造され、このうち4連は全電動車となった。全90両が製造され、千代田線直通運用を中心に小田急全線で使用されたが、2005年の初代4000形全廃後、5000形よりも先に廃車対象車として選ばれ、2006年までのわずか1年という期間で急速に運用を離脱していった。現在、1両のみ喜多見検車区での静態保存を経て海老名検車区にて保存されている。

 2004,12,16 和泉多摩川★


2021/12/20