6050形
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 1995年登場。6000形に引き続いて製造された片側4扉車両であり、実質的に6000形のマイナーチェンジ車両である。基本的な車体、及び内装は6000形に準じているものの、本形式は西鉄で初めてGTO-VVVFインバーター制御方式及び交流誘導電動機が採用されているのが特徴となっている。初めて回生ブレーキも備えているため、従来の車両と比べて省エネ・メンテナンスフリーが図られており、技術的には従来の車両に比べて大きく進歩した車両であると言える。ただしブレーキ方式の同じ6000形とは併結運転が可能となっており、ラッシュ時には最長8両編成を組んでの営業運転が行えるようになっている。6050形は2000年までに4連5本、3連2本の陣容となったが、最終増備車のみ台車がボルスタレス台車となり、以降に製造される7000形への礎となっている。尚、登場当時は1台の制御器で4台の電動機を制御する1C4Mであったが、後に1C3Mへと変更されており、最終増備車はこの時に捻出された電動機を流用の上で製造されている。出揃った後はしばらく大きな変化なく使用されたが、2006年より車内案内表示器・自動放送装置・ドアチャイムなどの設置が行われており、全体のサービスレベルとしては後継の7000形へと併せられている。現在に至るまで天神大牟田線の主力車両として使用されているが、ラッシュ時は2編成を組んで優等運用に使用されるのに対し、日中は単独で普通列車に使用されることが多い。なお、2016年からは更新工事が開始され、制御方式がIGBT-VVVFインバーター制御方式へと改められている。また2019年には1本が「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」に改造されており、余剰となった1両が廃車されている。

 2013,03,19 薬 院


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