50000系
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 1994年登場。同年開港した関西国際空港へのアクセス特急「ラピート」用に製造された車両である。「レトロフューチャー」をコンセプトに設計されており、その前面は「鉄人28号」にも似た風貌をもち、空港アクセスをイメージして側窓は航空機のそれに似た楕円形のものとなっている。濃紺の車体は鉄道車両で初めてマイカが採用されたものである。編成は3M3Tの6両を組んでおり、うち難波方の2両にはJRのグリーン車にあたるスーパーシートを設けている。また、なんばCATの利用者用に一部車両には荷物室が設けられていたが、なんばCAT閉鎖後は使用されていない。旧型車の発生品を流用することが多い南海電鉄の現行特急型車両の中では高野線の30000系に次いで完全に新造されており、また特急型車両では唯一GTO-VVVFインバーター制御方式を採用している。6連6本が製造され、専ら特急「ラピート」に使用されて通常は高野線や和歌山方面には乗り入れない。登場から20年近く経つ今でもその独特な印象は色あせることなく、南海本線のイメージリーダーとして活躍している。尚、そのインパクトから1995年にはブルーリボン賞を受賞している。

 2008,03,06 羽 衣