10系
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 1980年登場。長野〜善光寺下間の地下化に伴い製造された自社発注車両である。1966年に製造された0系を元に製作されており、0系同様「OSカー」の愛称を持つ。前面のFRPを廃し通常鋼製とした他非貫通となり、また20m車体ながら保温性の観点から側面が3扉となったことからデザインは0系と異なっている。性能面でも勾配の多い山之内線に対応すべく抑速ブレーキを装備し、主電動機の出力が15kw増量した点が0系と異なるが0系との連結は可能でありラッシュ時には連結運転も見ることができた。1997年に0系が引退したあとも活躍を続けたが、長野線ワンマン化にあたってはワンマン化改造はされず、末期は長野〜須坂間1往復に充当されるのみとなった。結局木島線廃止を受けて余剰となった3500系に置き換えられる事となり、2003年を以て廃車された。以降長期間に渡り物置代用として須坂駅構内に留置されておりその姿を見ることができたが、2017年になり惜しまれつつ解体されており、その直前には記念セレモニーが催された。

 2008,09,08 須 坂