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ホキ80形はそれまで使用されていたバラスト散布用ホッパ車の置き換えを目的に、2001年にJR東海からホキ800形の譲渡を受けたものである。JR東海のホキ800形は当時坂祝駅隣接の砕石用専用線が廃止されたことで余剰となっており、同時期には遠州鉄道や大井川鐵道にもJR東海から同型が譲渡されている。元々バラスト散布に用いられてきたホッパ車であり、名鉄譲渡時もほぼ大きな改造は行われていないが、梯子・手すりが白色に塗装された点が変化点として挙げられる。7両が譲渡されており、3両が犬山検車区、3両が豊明検車支区、そして1両が喜多山検車区にそれぞれ配置された。喜多山検車区に配置されたホキ87は同検車区の廃止に伴い2007年に廃車されている。残る6両については2010年以降の検査出場にあわせて台車交換がなされており、枕バネが重ね板バネからコイルバネに変更されている。また2015年のEL120形導入を前に、同形式のプッシュプル運転時における総括制御への対応工事が施工されており、配線引き通しとジャンパ栓受けが追設され、デッキ部に機器箱が設置されている。これらの後天的な改造を受けつつ、現在も使用されている。
2025,02,09 豊 明 |