3100系
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 1997年登場。同年に製造が開始された3700系の2両編成バージョンともいうべき車両である。基本的に車体は3700系と同一の角ばったものであり、シングルアームパンタグラフの採用等も同一であるが、VVVFインバーター装置の素子を名鉄では初めてIGBTに変更。従来車に比べて滑走や空転を防止できるようになり、故障時の対応もより容易になっている。同車以降に新造された車両は5000系を除きIGBT-VVVFインバーター制御車両となっており、同車はその先駆けといえる存在である。尚、この制御装置は東芝・三菱の2社が製造しており、約半分の車両が東芝製、残りの車両が三菱製の装置を搭載している。2000年までに2連23本が製造され、増結運用の他2連単独運用でも使用されている。増備の途中で行き先表示器の寸法拡大や主幹制御器の右手操作式への変更、カーテンのフリーストップカーテンへの変更など、種々のマイナーチェンジがなされている。尚、同車以降に製造された通勤型車両は2200系を除いてステンレス車体となっており、3100系は通勤型車両では最後の鋼製車体かつスカーレット一色の車両となっている。なお、現在では2200系等の増結で用いられる機会も多いことから、3100系に限り2019年から2200系に準じた塗装への変更が開始されている。

 2008,08,12 布 袋


■Variation
 2200系に準じた塗装に改められた3100系。特急の8連運用で増結に回る機会が多いことから、普通鋼製の通勤型車両の中で3100系のみ塗装変更されたものである。ただし特急の増結専用というわけではなく、単独での運用も多く行われている。

 2019,11,23 笠 松

2020/01/05