1090形
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 元々は1955年に東洋工機で製造された188形、及び1957年に同じく東洋工機で製造された190形であり、前者が2両、後者が5両在籍した。1954年に製造された180形(現在の1080形)の続番から車番が振られているものの、こちらは前面窓及び側面窓の形状が変更されており、上部がHゴムで固定された固定窓、下部がアルミサッシの上昇窓となっている他ウィンドウヘッダーが廃されている。この他当初より自動扉を備え、集電装置がZ型パンタグラフとなる等の変更点が加えられており、形状自体はそれまでの車両をベースとしつつ、更に洗練されたものとなっている。188形と190形はその仕様に差がほとんどなかったことから、1968年のワンマン化に際しては形式の統一がなされ、全車とも1090形に改番されている。尚、190形として製造された車両から順に番号が振られたことから、188形として製造された車両の方が後の番号となっている。1978年には1200形に次いで冷房化が開始され、その翌年までに全車両の冷房化を完了している。廃車の進んだ1080形や8500形への更新で廃車が発生した1200形とは異なり、こちらは現在に至るまで全車とも健在であり、製造から65年程度経つ現在でも主力車両の一つとして活躍を続けている。

 2013,03,17 市立体育館前


■Variation
 熊本市の政令指定都市移行を記念し、熊本電鉄と同じくケロロ軍曹とのタイアップラッピングが施された1095号車。熊本市電では数多くのラッピング車両が在籍しているが、キャラクターとタイアップしたこの車両は、その中でも特に異彩を放つラッピング車両という事ができる。

 2013,03,17 市立体育館前
 1955年に188形として製造された2両は1096・1097号車となり、後に製造された5両よりも大きな番号が振られている。形態は1091〜1095号車と比べてほとんど変化がないが、この1096号車のみ、前面の窓がいずれもHゴムで固定された一枚窓となっており、他車には見られない外観上の特徴となっている。

 2013,03,17 市立体育館前
2021/07/17