DB16形
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 2007年登場。従来トロッコ列車「ゆうすげ号」に使用されていたDB10形の老朽化が進行したことに加え、客車のリニューアルによる編成の増強を受けて、より牽引力のある機関車を導入することとなった。DB16形はこのような目的で新規に製造された小型ディーゼル機関車であり、北陸重工業にて2両が製造された。従来車が10t機であったのに対しこちらは16t機となっており、これが形式の由来ともなっている。従来のDB10形を彷彿とさせるセミセンターキャブ型となったが、塗装はDB10形がこげ茶色であったのに対しこちらはより明るい茶色となっている。当初より重連総括制御に対応しており、機関車同士の総括の他、一般気動車を連結しての総括制御にも対応している。同車ではエンジン出力が大幅に増加しており、DB10形が112PSであったものが、330PSとなっている。また、最高速度も50km/hと大幅に引き上げられており、走行性能は大幅に増大している(ただし通常走行時は25km/h程度で走行する)。同時期に同じく北陸重工業で製造されたトロッコ客車トラ20000形と共に、DB16形は新生「ゆうすげ号」を象徴する存在となり、登場以来南阿蘇鉄道の新たなフラッグシップとして活躍している。尚、同車の運用開始と共に「ゆうすげ号」は基本的に編成の立野方へ一般型気動車を連結するようになっており、一般車両への乗車チャンスの拡大に繋げている。

 2013,03,17 高 森