01形
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 2015年登場。上熊本支線で使用されていた5000形の老朽化に伴う置き換えを目的に、後継車の台頭で余剰となっていた東京地下鉄銀座線の01系のうち4両を譲受のうえ、改造を施したものである。改造は西鉄テクノサービスにより西鉄筑紫工場で施工されており、外装は基本的に原型を維持しながら、電装化や台車換装、集電装置の取り付けなどの各種改造が行われている。当初は帯色もそのままで、社章についても東京地下鉄時代のものに似せたデザインとなった。ワンマン運転を行うことから、車体には新たにバックミラーが取り付けられている他、既存車両より車体が狭いことから扉にはステップが取り付けられた。台車は銀座線と熊本電鉄では軌間が異なることから、既に6000形で試用されていた、川崎重工製の新型台車「ef WING」に換装されている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式(制御装置は東芝製)に改められ、熊本電鉄では初めてのVVVFインバーター制御車両となった。集電方式は架線集電となったことからシングルアームパンタグラフが新設され、御代志方に2基取り付けられた。シングルアームパンタグラフも熊本電鉄では初の採用となっている。車内は運賃箱や運賃表示器が導入され、車内照明がLED灯となっているものの、基本的には原型を留めている。なお、ワンマン運転に際しては、選択した扉のみ開閉できるようになっている他、マップ式車内案内表示器・次駅扉開閉案内については使用が停止され、特に後者は埋められている。01形は2015年3月に1編成が営業運転を開始し、この時点で5000形は5102A号車が廃車の上、5101A号車は予備車に転じている。次いで翌2016年にも1編成が営業運転を開始し、5000形を全て置き換えた。なお、2016年には前面に大型排障器が設置された他、2016年から翌年にかけてくまモンラッピングが導入され、更にドアチャイムも変更(既存のチャイムからベルへと変更)されるなど、導入当初の東京地下鉄に近いイメージからはやや離れつつある。基本的に上熊本支線で使用されるが、2本体制となってからは菊池線にも導入されており、6000形や200形に交じり藤崎宮前〜御代志間でも使用される。

 2018,11,25 上熊本


■Variation
 2016年に導入された01135編成。こちらは2017年10月より新たにくまモンラッピングがなされているが、01136編成と異なり、銀座線の後継車1000系をイメージしたものとなっている。

 2018,11,25 北熊本