3000形
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 3000形は2018年にアルナ車両で製造された低床連接車両で、100形以来16年ぶり、とさでん交通への経営移管後は初めての新形式車両であり、「ハートラムU」の愛称を持つ。100形と同じくアルナ車両が手掛ける低床構造車両「リトルダンサー」の一車両だが、100形が全長17m級の3車体3台車連接構造の「タイプL」であるのに対し、こちらは豊橋鉄道T1000形以来各地で導入されている、全長16.5m級の3車体2台車連接構造である「タイプUa」が採用されている。外装はオフホワイトを基調に、とさでん交通のコーポレートカラーであるグリーンとオレンジを配したものとなり、正面・側面にはロゴマークも描かれている。制御方式は100形に引き続きIGBT-VVVFインバーター制御方式で、東洋電機製のものが採用されている。車両機構としては、他線区における狭軌線仕様の「リトルダンサータイプUa」と同じく、台車ではなく車体に直接主電動機を装架し、台車の外側に配された自在継手・ギアボックスを介して動力を伝達する動力機構が導入されており、これにより台車上においても820o以上の通路幅を確保している。車内は中間車がロングシート、先頭部がクロスシートとなっており、特にクロスシート部では100形に見られた段差がなくなり安全性が向上している。座席モケットは緑系の柄入りのものが採用された他、ロングシートの一部が折り畳み式となっており、車いすスペースとして扱われている。この3000形は、2018年3月に営業運転を開始した。既存の100形とは異なるダイヤが組まれており、100形が通常乗り入れない高知駅前や伊野に乗り入れる運用も存在する。2021年には新たに車内Wi-Fiが採用された2編成目が導入されており、3001号とは異なる独自のダイヤで運行されることとなった。更に、同年以降の増備も計画されている。

 2018,11,23 はりまや橋


2021/07/16