1300形
トップページ鉄道写真図鑑神戸電鉄>1300形
 1971年登場。更なる輸送力増強に伴う増結車両を増備する目的で製造された車両で、1100形と同じく両開き2扉の車体を持つが当時同じく製造が続いていた増結車の1050形とは異なり2両編成となっているのが特徴である。既に在籍していた2連車である1000形と同じく1C8M制御ではあるが、制動方式には回生制動は採用されず抑速制動付きの発電ブレーキとなっている。1973年までに2連5本が製造された。他車との増結をはじめ、1975年以降は3扉の中間車1320形を連結した4両固定編成を組む編成も存在したが、1991年の1320形冷房化を機に4両固定編成は解除されている。長らくの間非冷房・非ワンマンのまま推移しており、それが災いして5000系が増備されると1996年〜1997年に一挙に4本が廃車となり、残存は2連1本のみとなった。残る1本もしばらくは非冷房のまま存置されたが2002年になり冷房化され、更に2004年にはワンマン化改造も施されたことで通常の運用に返り咲く事となった。この1本は他の車両が廃車されてから15年近く経過しても1350形とコンビを組んで活躍していたが、2015年3月になり編成替えが行われたことで余剰となり、同年3月いっぱいを以て除籍された。これにより1300形は形式消滅することになった。

 2008,03,07 谷 上