1150形
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 1977年登場。当時神戸電鉄では3000系の増備が進み3扉車が増加していたが、3000系は4両固定編成で他形式と併結ができない上に当時は粟生・三田方面にも入線できず、組成自由度の高い3扉車両の導入も求められたことから、既に製造されていた1100形の構成をベースに、車体を3扉とした車両を新造した。扉数の違いから、この時新造された車両は1150形と区分されている。前面形状は1100形とほぼ同一、側面は既に製造されていた中間電動車1320形に準じたものとなっている。2M1Tという組成も1100形と同一だが、こちらは集電装置が連結面側に取り付けられている。1100形とは異なり中間の付随車にコンプレッサ・補助電源装置が取り付けられたことから、制御電動車の単独走行は行えない。なお、当時は非冷房車も多く在籍し、他形式と連結した際のサービス格差防止もあり、1977年製の車両には当初冷房は取り付けられなかった。その後1987年にも3連かつ3扉の鋼製車が新造されており、これも1150形として導入されたことで、1150形は3連2本の陣容となった。なお、1987年製の車両は当初より冷房を搭載し、塗装も白と赤基調の現行塗装で落成している。なお、第1編成も1991年に冷房化がなされた他、第2編成より早く2001年にワンマン化改造がなされた。第2編成は2000年以降1070形1076号車と併結することが多くなり、2004年の本線ワンマン化対応に際しては、そのまま固定編成を組むこととなった。他方第1編成は3連のままであり、それぞれ引き続き活躍が続いている。なお、第1編成は、2018年に神戸電鉄開業90周年を記念し、戦後復興期の車両が纏った「スプリンググリーンとシルバーグレー」のツートンカラーに塗り替えられている。

 2018,09,24 長 田