8000系
トップページ鉄道写真図鑑近畿日本鉄道>8000系
 1964年登場。同年7月の新生駒トンネル開通により奈良線全線で大型車が入線可能となるのにあわせ、900系の後を受けて製造された20m4扉の大型通勤型車両である。基本的には以前より在籍していた900系がベースとなっており車体もほぼ同形だが、1500Vへの昇圧に当初から対応している他、車両の重量を均一化するなどの工夫がなされている。当初は900系の編入計画があり、それは実現しなかったもののそれでも車両大型化にあわせて増備が進んだ結果実に208両もの大所帯となり、奈良線系統の主力車両として長年活躍した。多数製造された車両故、扇風機装備からラインデリア装備に変わる等途中からアコモデーションの変更も目立つ(因みにこれによる形式の変更はなかった)。尚、1968年にはアルミ車体の試作車が4両製造され、異なる形状から異彩を放っていたが2005年に廃車されている。近年では後継車の登場に伴う廃車も進行し、2015年2月現在では34両にまで減少してしまった。現存する大部分の車両は1981年以降界磁位相制御方式に変更されており、性能上は実質8800系に近くなっている。

 2009,03,15 大和西大寺